土佐あかうしが幻の和牛と言われる理由
年間約500頭しか出荷されておらず、高知県内で約2000頭しか飼育されていません。一般的には褐毛牛より黒毛和牛の方が市場ではネームバリューの高さから高単価。一方、褐毛牛は頭数自体が少なく、都心部への流通が少ないため市場価値が上がりづらい。こうしたことから、おいしいのに出まわれない幻の和牛、土佐あかうしと呼ばれる様になりました。
土佐あかうしが旨いと言われる理由
さっぱりとした脂、噛めば噛むほど甘く広がる赤身の旨さ。干草や野草をふんだんに与え品種改良を続けることで小サシが入りジューシーなのにヘルシー。脂質の良さを体験できます。一口食べればわかる、幻の和牛のおいしさ。
土佐あかうしの生産はどうなっている?
土佐あかうしの生産者は他の業種でも見られる傾向と同じく高齢化が進みつつあります。次期経営を担う後継者不足問題はこの世界でも広がっています。生産個数も減少しており直近は下げ止まっていますが高知県内で令和4年時点で年間2000頭弱しか飼育されていない状態が5年を超えて続いています。
ここ数年の問題として燃料費、物価高の影響が土佐あかうしの世界にも影響しており、トウモロコシの原価が上昇したことが飼料の経費増大になっています。扱う頭数が少ない事で子牛の購入にも影響を与えています。
肉用子牛価格の下落とセーフティネットとの関係
高知県の取引数が少ない事から全国の平均売買価格が補償基準を上回ってしまい保証基準541000円に対して全国平均640581円、高知県が467441円という低基準。そのためセーフティネットが使えないのです。ますます子牛を買う事ができず、加えて飼料が高い事から無理をして子牛を買わないということになり、新しい牛を育てる機会が減っていきます。悪循環に至り、売り上げが下がるばかりで経営も苦しくモチベーションも下がってしまうでしょう。
土佐あかうし協会で未来を作る
過去には相当数が生産されていた土佐あかうしも様々な要因が重なって生産数が減少してしまい幻の和牛とまで言われるようになってきました。赤身ブームのおかげで見直されて、需要が高まっているのにも関わらず高知で生産量が少ないので都市部をはじめ多くの生産者に届けられていないのが現状と言えるでしょう。
そんな幻の和牛「土佐あかうし」を盛り上げるために頭数を増やすために牛舎さんのサポート、高知県内飲食店での取り扱い数を増やし高知県内といえば、土佐あかうしとなるように活動していきます。