土佐あかうしの生産者川井さんに取材。牛舎の現状、幻の土佐あかうしの育成秘話について徹底取材。

嶺北地区で土佐あかうし300頭を育てる川井さん

 

こんにちは、一般社団法人土佐あかうし協会の取材班、川村です。2022年7月21日に嶺北地区で土佐あかうしを育成されている川井さんを取材。川井さんの牛舎では約300頭を飼育しているそうで、牛舎ならではの悩み、土佐あかうしの現状について迫りたいと思います。

 

川井さんの牛舎には土佐あかうし、黒毛和牛の2種類の和牛を育てているそうです。全体の6割を土佐あかうしが占めており、残りの4割が黒毛和牛なんだとか。牛舎を始めたときはほとんど土佐あかうしだったそうですが、一般的な相場では土佐あかうしより黒毛和牛の方が単価も高く利益が高いそう。なので土佐あかうしと黒毛和牛の2種類を飼育しているようです。

 

土佐あかうしは県内への流通が多く、今後都心部への流通が増えてほしいとのこと。出荷数が増えると、市場全体の価値が上がり、結果的に1頭当たりの値段もあがるので今後に期待しているようです。世界情勢の影響を受け餌代もかなり高騰しているようです。牛舎界隈では人手不足なのと働き手の高齢化が深刻。利益が上がらない限り、牛舎が無くなってしまうのも時間の問題とのこと。

 

手作業が多く人手が必要

 

川井さんインタビュー

 

土佐あかうし協会

なぜ土佐あかうしを飼育しているんですか?

川井さん

嶺北地区には昔、土佐あかうししかいなかった為、育て始めました。

土佐あかうし協会

川井さんの思う赤牛の特徴はなんですか?

川井さん

大人しく育てやすいです。サシは少ないが、赤身がおいしいのが特徴です。

 

編集後記

実際に土佐あかうしの牛舎さんに取材に行って分かったのは、やはり牛舎自体の存続がいくつもの問題によって困難なものとなっている。高齢化や餌の高騰など笑い事ではない。また土佐あかうし自体の認知度や実際に食べれるお店が増え、消費数が上がらなければ全体の底上げにならないと感じました。高知のブランド和牛、土佐あかうしをもっと盛り上げていくために、私達一般社団法人土佐あかうし協会で総力を挙げてサポートしていきたいですね。

 

おすすめの記事